展示場のポップがパンフレットの刷り直しなら、むしろ何もない方が良いくらい。

毎日モデルハウスに出勤されている方々は慣れてしまっているでしょうが、私にとっては何年たっても、何回行っても、仕事で行ってもモデルハウスってワクワクします。

とくに2階に上がる時や、ロフトなんてあろうものなら大人気ないと思いながらもついつい上に登りたくなります。

「意外と広さありますね」

なんて言い訳をしてみたりますが、ただ上がってみたいだけです。
楽しいから。

モデルハウスってそういうところです。
毎日居たら忘れてしまうかもしれませんが。
忘れないでほしいと思います。

楽しいモデルハウスで何をするか、させるか?

中小零細工務店のモデルハウスを見るとちょっと残念なことがあるのです。
それは、解説パネルがいっぱい置いてあること。
そのパネルには、パンフレットとほとんど同じことが書いてあるのです。
そんな資料はモデルハウスではわざわざ読みませんし、まだこの段階では細かい字を読みたくないです。

しかも折角のインテリアが興ざめするほど、銀色枠のジグソーパズルとか入れておくようなパネルが使われていることがあるのです。せっかくのモデルハウスが事務所っぽい、物置っぽい。センスがないと思われてしまいます。

モデルハウスのポップは「一行・一言ずつ」がいいですよ

以前見学させていただいたあるモデルハウス(零細企業のモデルハウスなので、3~5年で販売することが最初から決まっている)で、すべてのポップがダンボールを引き裂いたものに手描きされていました。かわいくて思わず読んでしまいます。そのモデルハウスでもらえるパンフレットは説明が少なく写真が沢山使ってある、その会社オリジナルのおしゃれなものです。(このパンフレットはホームページとも異なります)

更に、その会社では断熱材も独自のものを使っていて、その性能を見せるために手作りの模型を作って見せていました。この実演模型がとてもおもしろく、5分ほどで実験結果が出ます。そこへ偶然子連れ客が訪れ、感心しながらデモを見学していました。5分なら子どもたちも待っていられる時間だし、目の前で効果がダイナミックに見えるので、

「へぇ~!!」

と家族揃って感動。楽しんで帰って行かれました。
楽しい場所で楽しい体験、家に帰って

「ちょっと資料読んでみようか」

と思った時に、オリジナルパンフレットの出番です。
もし、展示場で文字を読ませるのであれば、一箇所1行ずつ(一言)じゃないと難しいですね。
パネルはもったいないのでやめましょう。
どうしても作る場合は、家の雰囲気を壊さないものにしてください。