ホームページのトップに使われている英語のキャッチコピーはどうしても必要ですか?

外国風の家づくりをしている工務店はとても多いです。
意外に、外国風の家づくりの会社がホームページのトップで英語キャッチコピーを使っている例は多くないようです。

ところが「何々風」というわけではないものの、おしゃれな家づくりをしている会社のなかに、

メニューがすべて英語
トップページのキャッチコピーが英語
ボタンが英語

という会社があります。
「Architect」
「about us」
ナンノコッチャという感じです。
しかも、間違った英文をそのまま使っていることも多いです。

私は10年近くハリウッドに住んでいたので英語は得意です。
でも、日本国内でのサービスを探す時に英語をイチイチ読み替えたくないです。英語が苦手な方でもパッと見た瞬間は「格好いい」と思うかもしれませんが、いざ情報を探そうとした時はうっとうしくて仕方がないです。

実は私たちデザインする側としては、「英語で」と依頼されるとうれしいんです。

何しろ、とりあえずなんでも英語で書いておけば格好いいし、オシャレになるからです。
考える時間の手抜きができます。

でも、お断りします。
当社は英語のメニューなんて、絶対に作りません。
(じゃあ、なんでオマエんとこの右メニューには「ネグレクト」なんてあんだ?と。これには内緒の理由があります)

ただ置いといて愛でたいだけのためにご依頼くださるなら喜んで作ります。
でも、先ほど申し上げた通り“無駄”です。

ホームページにトップページからアクセスしてくださる率が多いのが住宅業界、特に地場の工務店です。というのは、「地域名・工務店」というキーワードでアクセスしてくれるお客さまが多いため。コンテンツマーケティングと呼ばれる手法はそれでも有効ですが、こちらはSEO対策というより、アクセスしてくださったお客さまに自社の気持ちを伝えることが主目的。

ですから、トップページでの情報の整理はとても大切です。

ただでさえ一目瞭然のはずの、

完全自由設計です。

と書いてあってもお客さまには伝わらないのです。(コチラの記事参照
まだ親近感を持つ段階にないお客さまを、わざわざ困らせるような要素を一つでも減らしたいのに、

なぜ英語?

英語圏の方をターゲットにしている工務店以外は、いますぐ意味の分からない英語を外してください。英語を使いたがるデザイン会社、デザイナーには

「徹底して分かりやすい日本語のみで書いてほしい」

と伝えてください。
英語のコピーで増えるのはお客さまの数でも、問い合わせでもなく、ストレスだけです。