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 こちらは、2006年までに発行されたメールマガジンの内容です。


■ 御法度!これはあかんでしょ!

メールマガジンからいらした方、ここが「アタマに残る中小企業」で間違いないです。

 見た途端、”ムカッ”っときたり、警戒感が沸き起こるような宣伝広告がある。この手の宣伝は一種のギャンブル的な性格が強いため、まず普通の企業はやらないことではあるのだが、一度紹介しておきたい。

■ どう思いますか?

 ある住宅展示場に、次のような看板が掲げられている。仮設的なモノではなく、頑丈に作られた看板だ。(HPに写真があります。)

『ご来場の皆様へ

当ハウジングセンターの駐車にて、車のナンバーから住所を調べてDMを出したり、自宅を訪問したりする”総合建設コンサルタント(赤字)”なる悪質業者があります。当ハウジングセンターとは何ら関係はございません。
被害に合わないようにご注意ください。』

■ 「アタマを使った」つもりでも・・・

 この業者、ふとした切っ掛けで

 「ハウジングセンターに来る客は家に興味がある。客は必ず車で来る。車にはナンバーがある。ナンバーから持ち主の情報を引きだすのは簡単だ!そこへ訪問すれば確実だ!」

 と気付いて、即実行したのだろう。この手口自体がなぜ、どうやってこのハウジングセンターに伝わったのかは不明だ。しかし、お客さん、それ以前に他人の個人情報を何だと思っているのだろう?これだけ個人情報の漏洩が問題視されている時に、この業者のように個人情報を扱えばDMを受け取ったお客さんがどう思うか想像するのは易しい。

■ 同様の方法で

 僕自身、家を建て始めてから毎日数通のDMを受け取った。

・ カーテン店
・ 家具店
・ 外構工事業者
・ 照明器具販売店

こういった企業がDMを送ってくる。これは、古くから行われている方法で僕の個人情報を掴む。家を建てる時は役所に届け出る必要がある。その届け出状況を閲覧するのは簡単。そこには当然、施主の住所が載っている。

 だからといって、それを”しめた!”とばかり使うことは感心しない。

■ ある日起きたら

 引っ越しが済んで数日後の朝。僕が犬の散歩に外に出ると、車になにやら見慣れないものがぶら下がっていた。それはビニール袋に入れられたチラシだった。(この業者とのトラブルを防止するため、写真の掲載はしません)

『いきなりのぶらさがり広告をお許しください。

お客様の「車検(特大文字)」もうすぐです。
とってもお得なお知らせです。ぜひ中身をごらんくださいませ。』

 正直僕はこれを見た瞬間腹が立った。”ぶらさがり広告”を許すも何も、この業者はとんでもないプライバシーの侵害をしていることを”お得な情報”で正当化している。

■ この業者のやったこと

『他人の敷地内のカーポートに停めてある他人の車に手を触れる』

 この”宣伝広告”を僕に渡すために、無断で人の敷地に入り込み、無断で人の所有物に手を触れるという行動を取る。それだけではない、この業者自身、または依託された業者は夜な夜な付近の車を見て回っているということだ。これ、なんだかゾッとする話ではないだろうか?

 ポストに入ったDMなら何も怖いこともない。ポストの投函口はある意味”世間にオープン”にしてある唯一の場所だから大きな問題はない。

■ インパクトと、自分勝手な”効率”を優先するな

 確かに車検切れかけの車に直接「お客様の車検もうすぐです」と引っかけたり、「タイヤ換えたほうが良いですよ」と訴えかけるのは効率がいいし、インパクトもある。しかし、あまりに自分を優先しすぎていないだろうか?

 こんな業者はお客さんに覚えられ、悪いクチコミが広がる危険性を覚悟して行動を起こしてもらいたい。仮に”ぶらさがり広告”をタチの悪い相手に行って、「キズがついた」等の因縁をつけられる危険性だってある。

 逆転の発想!とばかり、軽はずみなアイデアは実行に移すべきではない!

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