非常に古いコンテンツです。

最新のトップページはこちらです。


 トップページ > アタマに残る中小企業 > 記事

 こちらは、2006年までに発行されたメールマガジンの内容です。


■ 正月明け・映画話

メールマガジンからいらした方、ここが「アタマに残る中小企業」で間違いないです。

 僕も映画をずっと作ってきたので、少し映画の話もしてみたい。なので、年末見たビデオについての話題。今回短めです。

■ 「リターナー」という映画

 皆さんは「リターナー」という少し前の日本映画を見ましたか?僕は年始に初めて見た。

 箱に「日本映画の枠を越えた〜云々」とあったため、凄く期待して借りてきたのだが、大きな期待外れだった。ただし、日本の撮影技術・照明技術がかなり進化していることは嬉しかった。

 問題は内容。

■ 内容

・ マトリックス
・ ターミネーター
・ インデペンデンスデイ
・ ミッションインポシブル2
・ パルプ・フィクション
・ ET

 よくもこれほどまでに様々なハリウッド映画をちゃんこ鍋に出来たな、というほど、見覚えのあるシーンがいっぱい。オリジナリティーがどこにもない。

■ なぜ「これじゃあマズイのでは?」という声が出てこない?

 正直言って、これだけ真似が入っていると、映画好きの観客ならほとんどだまされないはず。

 「主演の男優だけ見れればストーリーは刺身のツマ」

 というお客さんもいるわけだから、その層も満足させる必要はある。しかし、いくら”ツマ”とはいえ、不味い大根では刺身も不味い。なぜ、制作に口を出せる立場の人々がこの作品にゴーサインを出したのだろうか?ビデオの最後に「特別映像」を入れる程、この作品に入れ込んでいるのだろうか?

■ 企業との対比

 映画作りだって、企業と同じ。製品を作って売り出す。しかし、問題は”パクリ”だけで製品を作って、自分が高いレベルに達しているという安心感を持ちたいだけの場合だ。

 この映画の場合、スタッフで試写をして
 
 「凄い〜!ハリウッド映画”みたい”」
 「凄い〜!マトリックス”みたい”」
 「凄い〜!トム・クルーズ”みたい”」

 と”うまく偽物が出来たこと”を祝ったのではないか?そんなことをしていては、いつまでたっても競争相手に相手にもされない。だから、日本映画はアメリカ全土ではでは上映してもらえない。

 僕の2004年は、我慢強くオリジナリティーを追い求める年にします。

No. 40へ

CoBeat 2016 All rights reserved  企業を映画化する CoBeat