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 こちらは、2006年までに発行されたメールマガジンの内容です。


■ 中小企業の問題はココ

メールマガジンからいらした方、ここが「アタマに残る中小企業」で間違いないです。

 こうしてメールマガジンを書いていると、「さまざまなPR企画をして、独創的なプロモーションを打っているんでしょうね」と勘違いをされる方が多い。

 実際は、これは!と思う企画を提案しながらも、何度も歯がゆい思いをしている。その歯がゆさをメールマガジンにしているともいえる。相手の会社のためだと思い、率直に問題点を指摘したら、二度と連絡が無くなったということも当然ある。

 ただ、そこでガックリ肩を落としても仕方がない。縁がなかっただけ。しかし、その中から問題を探したり、反省をしてみる必要はある。

■ 問題:1 「絞り込み出来ない」

 中小企業の中には言いたい事が多すぎて、絞り込みをすることが出来ない会社が多い。

 客観的に見て「あれもこれも、これもそれも」と、聞こえの良さそうなことを次々足してきた形跡が見える。しかし、自分の事を良く言えば言うほど聞かされる相手はシラけてしまうことは、企業だけでなく人間でも同じこと。見せないこと、言わないことで伝わる、またはお客さんがその周辺イメージから推察する余地を残しておきたい。

■ 問題:2 「only losers run a clean race」

 これは、ドーピングをしたアメリカのあるスポーツ選手の監督の言葉だ。

 「only losers run a clean race」
 「敗者だけが、フェアな戦いをする」

 つまり、勝者になるためには、ある程度汚い手を使うのは当然だ、と言いたいわけだ。経営者の中にもこういう考え方があるのは事実だ。

 とにかくお客さんを増やしたい。だから「どこにも負けない接客とアフターサービス」「満足度100%!」ということを言いたがる。しかし、聞いてみるとそれが実は言葉だけだったりする。同等の他社もそう言っているから、ウチが言わないのは損だという感覚。

 宣伝文句で戦ったって仕方がない。内容で戦ってほしいと思う。それが「満足度100%」につながるのではなかろうか。

■ 問題:3 「you get what you paid for」

 これもアメリカではよく使われる言葉だが、簡単に言えば「本当に良いモノのバーゲンはあり得ない」という戒めの言葉。しかし同じ「〜をより安く行います」という場合でも、何種類かの品質が得られる。

1 「品質を落として」対応している

つまり「安かろう悪かろう」の商品。

2 「無駄を省いて」対応している

ネットの利用や、中間マージン抜きの直販、オーバースペックな部分を適正な値に戻したサービス。品質は相応(必要最低限以上)で、価格は安い。「安い」中では理想的な形体。

 僕は当然2番を重要視している。余計な金は使うべきではない。もしそれでも、「大企業レベル」や「最高級クオリティー」を求めるのであれば、それ相応の費用を払うことになる。でも疑問は「そこまで必要なのかどうか」という部分。

 「破格で、最高のクオリティーで、満足度100%」そんな商売あり得ないから、僕はウソは言いたくない。「適正価格で、適正クオリティーで、満足できる」これが誰が言っても正しい言葉であるべき。

■ 問題:4 「丸投げ」

 中には「お任せお任せ」と言ってくれる企業もある。しかし、これは非常に困る。イメージは、双方の協力で作り上げていくものだからだ。

 ある意味こちらはどんな業界に対しても初心者。一から勉強をしていく。勉強するとはいえ「調べた結果こんな所が魅力です。ここを重点的に打ちだしましょう」ということは言わない。

 相手が自分の商売について熱く語ってくれる中から「これは面白い!」と思わせる部分を注意深く探す。その部分をどうしたら強調してお客さんに伝えることが出来るのかを考える。最初から自分にとって新しい業界なのだから、客観的な目になり切ることが出来るのも利点だ。

 だから正直に言ってしまえば「自信もない。特別な所もない。だけど、宣伝でなんとか見栄えだけでも良く見せたい」という相手とは一緒に仕事をしたいと思えない。やはり”熱い”ものが必要だ!

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