あるときホームページ制作の質問をくださったお客様に叱られたことがあります。
見積もりを作らせていただいたところ、
「なんでこんなに高いんだ!今は無料で作ってくれるところもあるじゃないか!ボッタクリだ!」
こういった言葉をぶつけられることはまま有りますので、こちらとしては見積もりの根拠をお伝えするしかないのですが、この方は1か月ほどしてまた連絡をくださいました。
「・・・作ってみたは良いけど、やっぱりお願いしたい」
今、無料でホームページを制作してくれる会社があるようです。
制作費無料
オリジナルデザイン
安い月額料金(時には完全無料も?????)
など、私たちには考えられないようなサービスですが、裏側を知るわけではないので特にコメントはできません。
前出のお客様は、システムのアカウントを取得し、そのシステムを使って自社ホームページを自由に作ることができるというシステムを選択されていました。スタートのデザインはテンプレートと呼ばれる“雛形”を、豊富なセレクションからイメージに合ったものを選択する仕組み。
選択したデザインに自社名を書き込むと、もう既になかなか良い感じです。
ところが、問題は“作れる仕組み”ではなく“内容”でした
社長は社員の一人に、
「ここのアカウントを取って、システムの使い方を勉強しなさい。写真を差し替えて文字を書き換えるだけでホームページができるってことだから」
社員はシステムにアクセスし、操作方法を覚えましたが困ったのは結局
内容 (コンテンツ)
の部分でした。
その工務店は紺色が印象的なテンプレートを選択しました。ところが、最初に左上にロゴを挿入しようとして困ってしまいました。
ロゴは四角い画像で、背景が白。
紺色の背景に白いロゴが抜けるようにしたいのに、どうすればよいか分からない。
ロゴデータを探してきても、そのデータをどうすれば白抜きになるのか分からない。
仕方がない、先に文章を書こう・・・ということになったそうです。
文章を書かなければならないが、何をどうまとめれば良いのか分からないため、何日唸っても文章が完成しない。
社長からは時々「どうなってる?」と聞かれてプレッシャーになる。
文章を書いても、会社の良さが伝わる文章にならない。
試行錯誤して文章を書き終え、なんとなく読めるホームページになってきたところで、次に困るのは先ほどのロゴの例もありますが、
画像です。
画像も大切なコンテンツの一つです。
写真をアップするものの、写真の上に文字を重ねたい。
文字を重ねるためには、
重ねるためのキャッチコピーが必要
これもまた考えなければならない。
コピーが思いついても、画像にどう文字を載せるのかが分からない。
フォトショップを使うらしいが、文字の雰囲気がどうしてもワープロっぽい。すると、フォントを変えようということになるものの、
きれいなフォントは高額・・・
結局この社長の会社では、無料のシステムを使えるようにはなったのに、ホームページの構成が出来ない、部品が作れない・・・と自社制作が頓挫してしまったそうです。
そこで、制作会社はちゃんとした仕事をしていること、無料には理由があり美味しいことばかりなはずがない、と分りもう一度当社にご連絡をくださったということです。
もし、御社にホームページの制作とプログラムのカスタマイズ・画像編集・文章作成の技術を持った社員がいらっしゃるなら、
無料ホームページ制作システム
絶対にお薦めです。
その社員さんの仕事を1か月ほどホームページ制作に集中させて、一気に完成させると良いと思います。
そうでなければ、やはり私達のような制作会社にまかせてしまった方がより早く、効率的に業務を進行していただけます。