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 こちらは、2006年までに発行されたメールマガジンの内容です。


■ 中小企業のHPはどうあるべきか?

メールマガジンからいらした方、ここが「アタマに残る中小企業」で間違いないです。

 中小企業のホームページを見ていて、

 「うわっ、臭っさ〜!寒けがする」
 「ナルシストかこいつは??」

と言いたくなる所は多い。それは、コピーが『一番大切な瞬間(とき)をあなたと・・・』とか書いてあるページや、フラッシュムービーで始まったり、開いた途端に音楽がなるページ、そして代表の顔写真がアイドルのHPのように特大で出てくるページだ。

■ 嫌われるページの要素とは?

 社員やお客さんのためにもこれだけはやめて!という要素を3点。

1. 「マルチメディア狂」(フラッシュムービー、音楽)
2. ムードを臭く演出したコピー
3. ナルシストの社長(代表)が君臨すること
   (捨て身のパブリシティで成功している社長は含まず)

 これらは全て”社長(代表者)”の性格に起因する問題だ。

■ フラッシュムービーに期待してる人はいない

 企業は「法人」というだけに、イメージを人間と同じ感覚でとらえると分かりやすい。例えば、あなたの知りあいで、芸能人の誰かに似ていると思い込んで、ファッションを真似したり、振舞いがやたらと気取っているヤツがいたらどう思うだろう?某国の独裁者のように太ったテンパー頭の自分を無理やりカッコ良く描かせて悦にいっているヤツを見たら、どう思うだろう?

 企業のホームページもそれと同じだ。大企業の真似をしてトップからフラッシュムービーを見せつけ、本編の内容も特色を出すことより”雰囲気”ばかりが先行してしまっているサイトではダメだ。

 でも、本当に”大企業の真似をして”フラッシュムービーを載せているのか?実はこれは”大企業HPの真似”ではなく、全く別のものを真似していることをまず理解しておきたい。ここを勘違いしてはいけない。

■ フラッシュムービーの裏に見えるもの

 大企業のサイトでトップからフラッシュムービーが出てくる所は非常に少ない。では、中小企業の勘違いページは何を真似しているんだろうか?HPの他に動く映像・・・そう、テレビコマーシャルとダブらせているのだ。

 大企業はテレビコマーシャルで”イメージ宣伝”を行っている。そうして消費者の記憶に自社イメージを植え付け信頼を得る。そして、ウェブサイトや印刷広告、ビルボードへと統一されたイメージを反映させていく。

 中小企業にはテレビでイメージを売る資力はない。そこで目を付けたのがホームページだ。ホームページで念願の”テレビコマーシャルもどき”を持つことが出来た。人にはお世辞で褒められ、飲み屋の女の子にも自慢出来る。こんなのは、お客さんが念頭に全く無い、くだらないエゴでしかない。

■ ネットでの中小企業の位置

 中小企業はネット上では、まず”得体のしれない存在”であることを認識したほうがよい。そんな得体のしれない存在が無数にある世界で”イメージ”を先行させたところで得るものはない。まずは、”自分達がどんな考えで仕事をしているのか?”を正しく伝える必要がある。

 自分達の意志や、お客さんに対してどういう企業になりたいのか、どんな解決を提供していきたいのかを見せていく必要がある。だから、キザったらしい背筋が寒くなるコピーなんか考えてないで、あなたの会社がお客さんに何を提供したいのか?を伝えることを考えたほうがいい。

 大企業が洒落たコピーでイメージを売ってるのは、お客さんの側にマスメディアを通した”信頼”という資産が既に出来ているからなのだ。見た目だけを真似するなんてのは愚にもつかない。

■ そして愚の骨頂、”社長(代表)”のエゴ

 今までは”法人”としての企業美化の批判だったが、最悪なのは社長や代表者の個人的エゴが丸出しのホームページだ。

 まず勘違いしてはいけないのは、社長の顔写真を出してはいけないと言っているのではない。事実捨て身のパブリシティーで成功している企業もある。ホームページをナルシスト的な”デビュー”を果たす場所に使うな!といいたいのだ。

 ある女性代表者の事務所のHPでは、トップページにスーツ姿の本人がモニターの縦70%を占めるサイズで登場した。それはもうファッションモデルを模したイメージ。あなたは”容姿”を消費される身分なの?

 大企業と同様に、アイドルにはマスメディアで露出している”信頼”のもとに、その容姿を見たいファンがいる(昔はネットアイドルなんてのも出たが無視)。当人達も商品価値を出すために容姿を磨いている。前出の代表者は自分の快活さ、若々しさ、美しさ(?)をアピールしようと思ったのだろうが、独りよがりで見る側がげっそりしてしまう。それは”信頼関係づくり”の大切さが分からない者が、自意識過剰なだらしなさを露呈させているだけ。

 こんなバカなウェブサイトを作ってしまっている企業は、一刻も早く改善してほしい。

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 最後のオマケに、恥ずかしいからやめてほしい言葉を紹介しておく。

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 ・ **** Official Website
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これも”信頼関係づくり”をすっ飛ばしたエゴがミエミエだから、とっても恥ずかしい。恥ずかしいから今すぐ消してしまえ!

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