社員にFacebookなどのSNS個人アカウントを仕事で使わせる前に考えるべきこと。

 | 

当社では、社員個人がSNSのプライベートアカウントで仕事関連の方々とつながることには反対、という立場を取っています。SNSに限らず、携帯電話や個人アドレスなど、個人とお客さまのダイレクトラインになってしまう可能性のあるものには反対です。(仕事とプライベートは完全に切り離せる状態にしておく方が、社員の士気も上がります。)

セキュリティの問題が非常に大きい

個人SNSアカウントで顧客とつながるということは、

「仕事上の付き合いで仲良くなって、個人的な付き合いになった」

という良い面ばかりではありません。
仮に施主さま側に何らかの問題が起き、クレームに発展してしまった場合には、お客さまにとっては、

個人であるより先に、自分の担当者である。

ということで、業務時間中も休みの日も

「どうなってるんだ!」

という連絡を取りやすくなってしまいます。
問題がすぐに解決すればよいものの、日数を要する場合もあります。
もし長引いてしまった場合、例えば社員が休日を楽しく友人と過ごしている姿を見て、自分の問題と分けて考えられるでしょうか?自分の問題が解決していないのに、他の施主さまの仕事をしていたら(ごく当然のことなのに)許せない!と思うのではないでしょうか

まず間違いなくイライラを募らせてしまいます。
最悪の場合SNSのプロフィール欄から現住所も見られてしまいますから、自宅に直談判に来てしまうことも考えられます。

正しい対応をしていても、普段から激しいクレームをつけるタイプの方は

「問題を今すぐ解決しろ。自分が不安感を持ち続けるのはイヤだ!」

と考えます。そんな危険に社員をさらすわけにはいかないです。

社員はどう考えているのか?

社長の鶴の一声で、

「SNSで集客しよう!」

と言われると、社員の頭の中にはもやもやした暗雲が立ち込め始めます。
仕事にやりがいは感じている。
会社も会社の人間関係も好きだ。

でも、会社とプライベートは分けておきたい。
普段とSNSでは全然違う人間を演じていることもある。
同級生には荒っぽい言葉を使っているけど、同じSNSでお客さまと丁寧な文体で話しているところを他人に見られたくない。
子供の学校関係者もグループに入っている。
その人達に「営業」で近づいてきた、と思われたくない。

そう考える人も少なくありませんでした。
「友人関係に営業をかけていると思われたくない」という方も多いですから、そこから新規のお客さまを見つけられるかというと、それ難しいところです。

もちろん、社員個人がプライベートアカウントで自分の意志で職業と会社情報をプロフィールに入れていて、それを見た知り合いと、

「お、オマエ工務店なの?オレ家建てようと思ってるんだけど」

というつながりができた場合は自分の意志なので問題ないはずです。ただこの場合「友人割引」を期待する例が多いことと、値段が合わずお断りとなった場合などにその後の付き合いに影響するという可能性もあります。ですから、社員の自由意志を尊重できる仕組みにすべきだと考えています。

会社側としては?

転職が昔ほど敷居の高いものではなくなりました。
そのため、常に社員が会社を離れる可能性を念頭に置いておく必要があります。
SNSで自分が担当したお客さまと繋がった。
でも、その後に退社してしまった。
同業他社に転職してしまった場合、お客さまとしてはあまり良い気持ちにはならないと思います。

当社としての意見を求められれば、

プライベートと会社を完全に分離する

という立場から、社員の個人SNSアカウントに社長や社員、お客さまを追加するのは禁止としても良いくらいのことだと思います。