「たった一言で資料請求を二桁倍増させた、驚きの言葉がありました。」
こんな言葉は、本屋の“ビジネスコーナー”にいっぱい並んでいそうで、胡散臭いです。
以前、電話がかかってきました。お取引先の社長です。
「最近、ホームページに何かやった?」
すわ、不正アクセスか!内容を書き換えられて、とんでもない写真をトップに入れられたとか???でも、自分がモニターしている限りではそんな事実はありません。普通にホームページを見ることができました。腹を決めて、
「・・・何かありましたか?」
「うん、この数週間、資料請求が無茶苦茶多いんだ。」
「(よかったぁ・・・・!!いい話だ。でも)・・・もしかしてインチキ住所で、とか」
「いや、違うと思う。ただ増えただけ」
急いで数週間のうちに変更したことを思い出してみると、資料請求の“ボタン”のデザインを変更しています。
「資料請求はこちら!」
という言葉から、
「写真が沢山載っている資料、さしあげます。」(そのままの文章ではありません)
という言葉に変更していました。
こんな急増を期待して変更したわけではないので、私たちも驚きました。にしても、最大二桁増って、なんだいったい??
このホームページ、もともと定期的に“合格点”と思える請求はありました。でも、その一言で増えたことは間違いないようです。このお話は少し前ですが、是非試してみてください。
資料請求で届くものを考えてみると、なんとなく分かった
資料請求、というと山のように技術解説が届くというイメージがありますね。大企業ではきちんと製本されたパンフレットが袋にどっさり。中小零細企業だと、A4用紙にカラープリンターで印刷された資料がバインダーにいっぱい。
読んでいるとなんだか勉強しているかのような気持ちになる。
増えていく資料を整理整頓できない。
もちろん、頭の中でもデータがごちゃごちゃでイヤになる。
興味がなかった場合は、“ゴミ”の処理に困ってしまう。
そこへ、「雑誌や写真雑誌みたいな気軽なものですよ」という一言があれば、読む苦労で身構える必要もありません。だったら資料請求しようかなと思ってもらえたのかもしれません。
資料はたくさんあったほうが良いわけではありません。
データが多すぎるとイヤになります。
自分でまとめるのもイライラします。
かといって電話してしまったら、“しつこい営業”されるかもしれません。
資料を受け取る立場になってみたら、次の新しい驚きの一言が見つかるかもしれませんよ。
資料を受け取る立場になるために、いつもサンプルを取り寄せている建材会社のパンフレットなどを自分がどう扱っているかを考えてみてください。
もし、丁寧に隅々まで読んでいるのであれば、もう少し興味の薄い分野の内容、例えば女性なら自動車の仕様書のようなものとか、男性ならあまり自分で扱わない白物家電のパンプレット(偏見ではありません)をネットでダウンロードして読んでみると良いかもしれません。