工務店ホームページモニタリングで出会った「いいなぁ!」と感じたコピー。

工務店ホームページのモニタリングをしていると、

「良いコピーだなぁ!」

ととても響くコピーに出会うことがあります。
例えばこんなの。(少しだけ変えてあります)

「当社は一年間に4棟しか建てません。」
「通常の2倍の木材を使用していますが、価格は同じです」

最初のコピーは、その会社が一棟一棟を大切に建てている感じが分かります。一言で新築住宅を作っている事もわかります。この際「4棟しか」建てられないのか、何が何でも4棟しか受注しない、キャパシティか方針の問題か、そこはあまり関係ありません。一般の方のイメージ的には、家を作っている会社は年間に何十棟も建てているイメージがあるので、そんな方にも

「4棟って、ずいぶん少ないな!」

と思っていただける棟数です。まるで、一日に3組しか予約を受け付けないレストランみたいで魅力はあります。

ただ、

「今お願いしたら何年後になってしまうんだろう?」
「ウチが5棟目だったら、待ちリストになってしまうのかな?」

という心配をさせてしまうことだけは確かです。
でも、分かりやすくて良いです。

次のコピーは、その会社の家がとっても頑丈そうに感じますし、良心的な価格だと感じます。何に、なぜ2倍の木材を使っているのか、必要なのか?他社と木材の使い方の違いはどこなのか、しっかり説明してもらったら、同じ価格の他社に行きたくなくなります。

以前、ある会社の現場を見た時、貫下地を明らかに他社の現場より多く入れた構造の会社がありました。驚いて、

「この貫下地、多いですね!!」

と言ったところ、現場監督さんが、

「いや、これ普通ですよ」
「いやいやいやいや、こんなに真面目に貫下地入れてるところのほうが少ないですよ!!」

でも、この会社ではあまりに普通のことすぎて、ホームページを見てもどこにも書かれていないのです。貫下地無しで、石膏ボードがそのまま貼ってある現場も多いので、ここをしっかり説明していないと、価格を単純に比較するお客さまの場合、

「お宅の家は、高いですね・・・」

と言ったり、ネットで「ボッタクリ」とか書いたりします。

正直言って、建築の素人は現場を見ても貫下地があってもなくても気になりません。がっちりしてある現場でも、

貫下地

を見ていません。なんとなくしか見ないのです。
なので、

「通常の2倍の木材を使用していますが、価格は同じです」
(貫下地が多い、というわけではなく)

と明記してあるのはとても分かりやすくて魅力的です。

一度、「こんなの当然」ということを見直してみてください。
それこそお客さまから見たら、「そこ!言って欲しかった!!!」ということがゴロゴロ出てくるかもしれませんよ!