ガードの固いお客様でも「この情報なら問い合わせてもいいな」と思うコンテンツ。

こだわりの住宅を建てている会社ほど、金額を表示することを嫌います。

嫌うというと語弊がありますね。
それぞれのお客様に手をつくしているため、金額で表せない部分がとても大切だということでもあります。一律の家を作っていないので、一律の価格を出せません。

まさに、そこがその工務店の良いところなのですが・・・。
工務店のホームページでは

価格表示はキラーコンテンツ(超魅力的な、という意味)

です。工務店の検索キーワードでは、

工務店 地域名(県名など)

の組み合わせの次に、

工務店名 評判

というキーワードが来ることが多いです。
「評判」というキーワードが付く場合は、工務店のホームページではなくレビューサイトを探しているわけですが、次に出てくるのは

工務店名 坪単価
工務店名 価格
工務店名 高い

という「価格」を中心に据えたキーワードが来ます。

実際に、家の価格は簡単に比較できるものではないのに、お客様にとってはそんなことは分かりません。

1カラットと5カラットのダイヤを

ダイヤモンド

とひとくくりにするような価格比較でも、とりあえず情報として集めてしまいます。
だからこそ、価格の根拠をしっかりとホームページで、

5カラット相当のダイヤを3カラット価格で提供出来ている

などの企業努力を伝えるコンテンツが必要となるわけです。
1カラットより高いけど、価格以上の家を作っているから「全然高くない!」と胸をはって言えます。

価格を伝えることが出来る工務店は?

一方で、企画住宅や比較的一定の価格を出しやすい経営方針の工務店もあります。そんな工務店は、積極的に価格情報を出していったほうが良い・・・のですが、そのまま出してしまうともったいない。

なぜなら、ホームページにストレートに価格表示をしてしまったら、その場で

「高い」「安い」

を判断されてしまい、説明の余地もリストに入っていただくことも出来ません。「安い」と判断された場合は問い合わせをいただけるかもしれませんが、

「必要な情報は手に入ったから問い合わせまでしなくていいか」

と思われて、御社のことを忘れてしまうこともあります。

そこで、この価値のあるコンテンツは、入手するための敷居を少し上げてください。

具体的な方法は次の通り。

  • 印刷物が制作出来る場合や、資料がある場合
    ホームページ上で、施主様の許可を得た魅力的な家の写真を掲載し、「“この家”の金額がわかる資料をお送りします」と分かるようにする。
    資料は個人情報なので、請求者の氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの記入を必須としてください。

  • 印刷物がない場合
    ホームページに会員登録フォームを用意してください。
    会員登録に必要情報、やはりこちらも請求者の氏名・住所・電話番号・メールアドレスを必須として記入していただく。
    会員登録した人だけが見られるページを用意しておき、身元の確認が取れた方にだけ閲覧を許可する方法を取ります。

これらの手順は、施主様の個人情報を守る意味と、より真剣なお客様だけを集めるためのフィルターです。このフィルター分だけ敷居が高くなりますから、資料請求のメール数が減ります。

でも、必ず敷居を高めにする必要があります。
なぜなら、メールアドレスだけで閲覧が可能な場合、捨てメールを持っている人、多くの場合同業者が登録してきても防げないからです。見られて困るような情報ではないと思いますが、

「おお!登録がいっぱい!」

と思ってワクワクしていたら、実は同業者が捨てメールで登録していただけで、何のマーケティングの意味もなかった、ということになってしまいます。

それから。
どんな方法も皆が同じことをし始めたら賞味期限切れです。
今のところこの方法を実践している工務店は多くないので、チャンスです。