インスタグラムを使ってきましたが、やっぱりこれで集客をするのは難しくないか?

インスタグラムをしっかり使いはじめて暫くになりました。
面白そうなところを手当たり次第登録して、傍観者に徹するつもりが、いつのまにかコメントまで入れるようになってしまいました。

正直言って楽しいです。でも・・・

以前の記事で、私はインスタグラムよりもピンタレストの方が好きだといいましたが、それは未だに変わっていません。ただし、残念ながらどちらも「マーケティングツールとして」ではなく、エンターテイメントとしてでしかありません。

これで集客するのって、難しくないだろうかと思う理由は、インスタグラムは写真を見る以外の作業がやたらと面倒くさいこと!!

写真から御社のHPや連絡先にたどり着く道のりが長く、面倒なのです。

ピンタレストとインスタグラムの違い

ピンタレストは、興味ベースの写真サイトです。
この説明だけだと「インスタグラムと一緒じゃん」と思いますが、ピンタレストの場合、ユーザーは自分で撮影した写真ではなく、ネットで気になった写真なんかを覚えて集めておく

備忘録的なまとまり

を作っていきます。
自分で写真をアップしていく方式ではありません。
自分の写真をアップするには、一度ブログなどにアップして、その画像を自分の一般公開用の備忘録の中に入れるため「ピン」で印をします。ボードに画鋲で写真を止めるような感覚です。

ピンタレストには工務店も結構出しています。
ですが、正直ピンタレストは

「アイデアブック」

として、クリエイターがインスピレーションを得るために、自らをアイデアの渦に巻き込んでいくためのツールだと思います。なので、工務店の写真で役に立つのは、

「リビングルームのコーディネートの仕方」
「書棚の格好いい作り方」
「ある素材のオシャレな使い方」

を探す時であって、決して、

「いいアイデアを持っている工務店を探して、自分の家づくりをお願いする」

という流れにはならないように感じます。

一方、インスタグラムは自分が撮った写真や動画をアップして、

「あなたの会社に興味があります」

と“指名してくれた方”に表示するもの。閲覧者とのパイプの太さで比較するなら、ピンタレストよりインスタグラムの方が太いと言える、は言えるのですが。

表示方式にも不利な点がある

以前は大量のコンテンツを表示する場合、例えば

「1ページに表示する記事数は10記事、11~は『次へ』をクリック」

と推移する『ページングリンク方式』が主流でした。
一覧表示のページ下部に「1 - 2 - 3 ・・・・・35」なんて表示されていた方式です。

ピンタレストは「スクロールページング」といって、ズルズルズルズルっと永遠に下へスクロールしていくと新しい記事が出てくる方式です。これはインスタグラムも同じですね。ただ、インスタフラムの場合、読み込み遅く、ネット環境の良いところでも途切れることがありました。

さて、この永遠スクロールともいうべき、スクロールページングリンクで困るのは、閲覧意識が雑になりがちなことです。

スルスルとスクロールしていく動きのためか、自分がどこにいるのか、どれだけの写真を見てきたのか、あまり意識しなくなります。極端な話が、

途中飛ばしてしまっても、あまり気にならない。

登録している相手が多ければ多いほど、写真一つ一つへの意識が薄くなって、「ああいいな」と思っても、立ち止まってじっくり見たくなくなってきます。

その中で、じっくりと見てもらおうとするのなら、よほど質の高い写真で、

「おおっ!」

と思われるようなものか、ユーモアで人を引きつけるなどの工夫が必要になります。

立ち止まってくれたとしても・・・

もう一つマーケティング的な使い方の前に立ちはだかる壁があります。
それは、写真に興味を持っても、それが誰の作品なのかを見つけるためには、面倒くさい操作をしなければならないことです。

写真の掲載主の名前は、その掲載主のインスタグラムのトップページへのリンクとして、写真の上に記載されます。
時には、この掲載主の名前はスクロールの都合で隠れてしまっていることがあるのです。すると、“もし”この掲載主が誰か知りたいのなら、スクロールを戻して名前をクリックする必要が出てきます。

それも、この名前がリンクになっているということを知っていれば・・・の話。

ちょっとでも社名を印象に残したいのであれば、全ての写真にロゴマークを入れるという作業をし他方が良いです。あまり存在感を出さないように、透かしにするなどの工夫も必要です。

さらに、もし無事にインスタグラムのトップページに行けたとしても、そこからホームページに飛ぶには、URLを探さなければなりません。ああ、面倒くさい。

最後に、せっかく興味を持っていただけても・・・

一番面倒くさいのは、こんなシーンです。

ある日、雑にスルスルと写真を見ていた。
「あ、おもしろいな~」
と思いつつ、スルスル~っとスクロールして見ていて、そろそろスマホをやめて仕事に戻らないと・・・とインスタグラムを閉じる。

そして、また休憩時間になって、

「あの写真、もう一回確認したいな」

と思っても、既に膨大な写真に埋もれてしまって、もう一度その写真と再開するのに必要なエネルギーといったら・・・。おそらく、

「ま、いっか・・・」

となってしまいます。
もし、御社のインスタグラムだけを閲覧しているのだとしたらこんな問題はありません。ですが、友人(多数)、気になる会社(そこそこ数)、御社、という情報量の中では、御社の情報は埋もれていってしまいます。

インスタグラムに時間をかけることが苦痛でなければ、どんどん活用しても無いよりはマシだと思います。ですが、大切なスタッフの時間をつかって、ただでさえ遅いスタッフの帰宅時間が更に遅くなってしまうのであれば、やめてしまうことも必要だと思います。