東北方面の工務店ホームページを閲覧していて、思わず笑ってしまったのでご紹介します。
工務店のホームページでは、地元密着をアピールすることが多いですよね。
大手住宅メーカーと比較して、地元企業として親しみやすさを感じてもらい、その敷居の低さを知ってもらいたいからです。
もちろん、お客さまにも色々な考え方の方があり、
大手はキライ。
大衆好みの物がイヤ。
メーカーの既製品や樹脂建具はイヤ。
という工務店をよく分かっていて、工務店との家づくりを最初から考えている方や、
大手の方が安心。
小さな会社だと不安。
という、漠然としたイメージを根拠に大手住宅メーカーと工務店を比較している方など色々です。
お客さまに親しみを感じてもらうことはどんな商売でも大切なことですが、私が東北方面で出会った工務店ホームページは、「地元感覚」を大胆に活用していらっしゃいました。
まず、ホームページ自体は、2000年前後の作りです。
HTMLで自社制作されている印象を強く受けるデザインです。
かなり古い感じの額縁のようなフレームをやや派手な色でベタ塗りした中に、大小、色とりどりの文字がセンタリングで配置されています。
ときどき、「リンク」を表す青い下線入り文字が設置されている。
懐かしい感じがします。
正直、このデザインで大丈夫なのかなと思いましたが、最新情報は2週間に一度程度の更新がありますし、新しい住宅も手がけていらっしゃいますので、地元での支持を得られていることが分かります。これは凄いことです。
そちらの会社が使われているのが、
方言
石川啄木の短歌にもあります。
『故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く』
私も含め、地方に住む者にとっては、方言に親しみを感じる方は多いです。
ただ、あまりにもこの工務店が大胆なのは、
他の地域の方を一切無視して文章を書かれていること
です。
最新情報は方言のみ。
何を言っていらっしゃるのか、全く理解不能です。
もはやランダムなひらがなの羅列にしか見えないほど。(笑)
でも、地元の方には声が聞こえてくるような感覚があるのでしょうね。
よくわかります。
あまりに大胆すぎて、当社としては積極的に「こうしましょう」とご提案できる方法ではありませんが、会社のブログなどでは使えるのではないでしょうか。
特に、文章が苦手な方には方言で、さらに口語体で書けば筆が進みます。
なかなかこの工務店のように大胆にはできないと思いますが、要所要所で方言を挟むのは「地元密着」を標榜する工務店にとってはとても有効だと言えます。