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 こちらは、2006年までに発行されたメールマガジンの内容です。


■ 私も利用しました!宣伝(上)

メールマガジンからいらした方、ここが「アタマに残る中小企業」で間違いないです。

 昔からとても人気がある、

「私も利用しています
愛知県□□さん(28)
○○を使い始めて3年になります。驚くほどの高性能で、もう手放せません」

という類いの宣伝手法。これ、今でも続いています。どうでしょうか?この商品買いたくなりますか??こんなもんで喜んじゃう人って、相当人との触れ合いに飢えてるんだろう。

■ 人がやるとバカ、自分がやると「グッドアイデア!」??

 ただ、困ってしまうのは、他人がこの宣伝をやると「バカみたい」と思う人でも、いざ自分の会社をPRしなきゃならなくなると突然その”バカ”になってしまう人がいるということ。

 「実際に使って良かった人のコメントも乗せたほうがいいんじゃない?」

といってしまう。なぜ、他人だとダメで、自分だと良いのか?それは単純な理由だ。

 「ウチの商品は”本当に良いものだから”あんな胡散臭いモノとは違う!」

・・・何を言ってるんだか。お客さんから見れば、どれも同じなのだ。しかし、なぜこういう思考に陥ってしまうのだろうか?

■ お客さんはすっごくイジワルで、冷たい

 そういう人と話をしていると、”お客さん”に対して共通の認識を持っていることが分かる。

 ・ 良いものは良いと認めてくれる
 ・ ちゃんとしたデータを出せば信用してくれる

 これは果たしてそうだろうか?

 お客さんはとてもアタマが良くなっているし、とてもイジワルで冷たいということが分かっていない。

■ まず、お客さんって誰なの?

 「お客様」「お客さん」って言うけど、これっていったい誰のこと?と言うと変な質問だが、実はここをまず理解しないととってもトンチンカンな考えから抜け出せない。

 お客さんを考える場合、まずスタートとして理解しなければならないのは、

 「お客さん=自分」

でもあるということ。自分が納得いかないものは、他人だって納得しない。しかもこの時、可能なかぎり客観的に『お客さんである自分』を演じながら考える必要がある。おおまかに考えて、日本では根本的な部分で、自分=他人との置き換えが利く。

■ 客観的な自分?

 自分は自社商品を理解している。していなければここでゲームオーバー。理解している人に物事を説明するのと、白紙の人に説明するのとどちらが難しいか。それは、白紙の人に決まっている。

 他人が読んで「なるほど」と思わないような”機能・効能”をいくら謳ったところで全く意味がない。広告対象のレベルにもよるが、一般に広く宣伝したい場合、説明が笑っちゃうくらい分かりやすいに越したことはない。

 客観的というのは別の言い方をすると、”素人に戻って”考えるということだ。

■ そして前出の2つの誤解

□ しっかりした企業なら信用してくれる

 あなたの企業が良いか悪いかまだ知らない人は、あなたに対して「非好意的」だと思って間違いない。

 「私を騙そうとしているのでは?」
 「何か裏があるのでは?」
 「どうせ口ばっかり」

そんなことばかり考えている。皆さん、知らない企業の新しいサービスの広告を見て、まずこう考えた経験あるはず。

□ ちゃんとしたデータを出せば信用してくれる

 僕の経験で、ある製品の性能を公平に外部に依頼して計測し、他社製品との大きな差を数値にすることが出来たことがあった。それをそのまま宣伝したら「おお!こんなに凄い商品があるのか!」と分かってもらえると思い、掲載したい衝動に駆られたが、思いとどまった。

 仮にお客さんである僕が客観的にそのデータを見せられたら、その信憑性を公平に受け取ることはしない。「ほんとにぃ??怪しいなぁ」の一言でお終い。お客さんって、それほどまでに猜疑心が強く、イジワルなのだ。

■ 人に伝える方法を考える努力

 「じゃあ何をやってもダメじゃん!」

と言う声が聞こえてきそうだが、そうではない。実は、そこまで慎重なお客さんであっても、とても単純な要素で物事を判断する瞬間がある。

 それが表題の『私も利用しました!宣伝』なのだ。

 は????それが胡散臭いんじゃなかったっけ??

 やり方を間違えれば胡散臭いのは当然のこと。次週は胡散臭くならない方法を考えてみたい。

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