工務店ホームページで最も大切なものは、まずは施工写真です。アクセス解析をしていても、全く別のキーワードで訪れた多くの人が次に「施工例」「ギャラリー」をクリックしています。
うっとりと眺めたくなるような施工例写真を見ているうちに、
「この会社って評判どうなのかな?」
「アフターサービスとかってちゃんとしてるのかな?」
「会社はどこにあるんだろう?」
「値段(ほぼ「坪単価」で考えます)はいくらくらいなんだろう?」
という興味を持っていただけます。
会社紹介や経営方針、「家づくりの考え方」といった文章のコンテンツを読んだあとに会社に興味を持つことはあまりありません。まずは、何らかの検索でたどりつき、検索の答えを得られる内容ならそれを読み、次に施工例を、
「別にこの会社でなくてもいいけど、自分の家づくりの参考になるネタがないかな?」
と、ぶらぶらPinterestを閲覧するように見る。そんな行動をします。このHPに参考になるような写真がなければ他にもいくらでも写真はありますから、長居は無用とばかりホームページを離れてしまいます。
家づくりのネタとして参考になる写真を用意していますか?
ガランとした何も置かれていない部屋の写真ばかりを並べてもあまり意味がありません。ほどほどに全体像を把握できたら、御社が工夫した点や、オシャレのポイント、その家庭独自の事情に配慮した仕様、施主さまが特に要望された部分などを積極的に見せたほうが効果的です。工夫や特別な提案に注目してもらいたい場合は、必ずギャラリー冒頭でその内容を簡潔に説明しておいてください。または写真それぞれに説明書きが入れられるなら記載。お客さまは、予め言われなければ「そこに気持ちが入っているんだ!」ということになかなか気づいてはくれません。
そんなうっとりするような家をつくる会社ばかりじゃないでしょう!
もちろん個性的な家を求める方ばかりではありませんから、個性的な家の写真がないこと自体は何の問題もありません。「そんな個性的なデザインじゃなくて、普通の家がいい」という場合も多々ありますよね。
しかし、特に個性的な家をつくっているわけではない会社も「工務店ホームページは施工例を沢山並べるもの」とばかり、おなじような外観・エントランス・リビング・キッチン・・・と習慣的に見せていることが多いように感じます。
これだと逆効果になってしまうこともあるわけです。
この場合は、施工例はほどほどにしておき、施主さまが住み始め、できれば数年後の様子を写真に撮らせてもらって掲載する。満足して暮らしているお客さまの生活感のある写真を掲載する中に御社の“対象顧客”の傾向も見えてきます。すると、この会社なら自分たちの要望をちゃんと聞いてくれそうだと感じてもらえる確率が上がります。
使用する写真は各ページの目的にかなったものを使う
どんな工務店でもトップページには特に目をひく写真を使用してください。
例えば、自慢の施工例・お客さまの満足そうな顔・上棟時の丈夫そうな構造・社長が会社の顔であれば社長・などなどその会社の経営方針を象徴する写真です。
検索からのアクセスが多い文章主体ページは、施工例ボタンを分かりやすくしておく。
個性的な家をつくる工務店は、全体像を見せたあとでオシャレポイントなど参考にしてもらえるような写真をおく。
個性を主にしていない工務店は、OB施主さまの家を取材した写真を掲載する。
こんな工夫をしてみてください。