あるブログで、
「工務店スタッフから関係業者まで全員禁煙の家づくり」
を提案している記事を読んで、同じことを考える人っているんだなぁ!と思った。著者はこのブログ作者の意見に賛成派で、実際に8年前にある工務店にそのままを提案していました。
「シックハウスが起こり得ない、化学物質過敏症の方でも気持ちよく暮らせる、天然に最も近い家づくり」を標榜している素材を使った家づくりをされていた会社です。であれば禁煙嫌煙云々の前に、『現場でタバコを吸われたら健康被害を受ける施主さま』を相手にしているわけです。ピーナツアレルギーの方にピーナツの入った食品を出さないように、化学物質過敏症のお客さまには、発症の原因となる物質を一切家に着けないようにする当然の配慮のうちの一つだと思ったのです。
その会社からは、「それ、いつかやりたいね。でも現状難しいな」という返答をいただきましたが、結局実現には至りませんでした。
禁煙のことを思いつくのは自分がタバコを吸わないから、という理由もありますし、以前“過剰なほどの嫌煙家”の施主奥さまが現場で職人がタバコを吸っているのを見つけ激昂され、『家を返品する、しない』の大問題になった例を聞いていたこともあります。
その奥さまの場合は、敷地内でもタバコを吸わないでくれ、と事前にお願いしていたのにもかかわらず、その要望が現場に伝わっておらず、“所定の位置”に喫煙所が設置されてしまったという、工務店側に同情したくなる事情もありました。
『完全禁煙の家づくり』の実現へのハードルは高いです。
つまり、逆に言えば『完全禁煙の家づくり』を実現できたならば、大きなセールスポイントになるはずなんです。
現実問題として「タバコをやめろ!」と業者にまで周知徹底させるのはなかなか無理がありますし、そこまで要求してもいいものかどうかという事情もあります。
ここで提案したいのは、偶然の力を自社の強みにできるかも!という話
工務店社員は基本的にタバコを吸わない人ばかり、さらに職人さんもタバコを吸わない人たちばかりが偶然集まっていたとしたら?「完全禁煙の家づくり」は既に達成されてしまっているわけです。ちょっと声かけたら「オレ、これを機会にやめよっかな」という人ばかりかもしれませんしね。
関連企業の方々のことを知る意味でも、プライベートなことや趣味嗜好を挙げてみてもらってみてはいかがでしょうか。もしかすると隠れた才能が知らないうちに集まっているのかもしれないです。実際にあったこと、ありそうなことを挙げてみると・・・
例えば、スタッフや職人さんが若い頃音楽をやってた人が多かったとか。
部活動がたまたまサッカー/野球など成人しても楽しまれやすいスポーツだったとか。
ボディービルダーの集まりだったとか。
今でもプラモデル作りやラジコンが趣味だとか。
マリンスポーツをやっているとか。(サーフィンやウィンドサーフィン・カヤックも含め)
自動車・自転車が好きで整備もプロ級とか。
実はアーティストだったとか。
家づくりに関係のないところで、実は面白い集団だったということになれば、御社の特色になります。関連企業の方に、御社の集客イベントや追客に無償で協力してもらうというわけにはいきませんが、
・一緒にフットサルしませんか?
・ボディービル教室
・ラジコンコンペに参加しませんか?
・サーフィンやりませんか?
という、かなり敷居が低いのにお客さまとの距離をぐっと近くできるイベントが実現します。
「ウチの関係者って、実はこんなに面白い集団だったんだ!」
という情報を集めて、集客追客アフターサービスのアイデア倉庫に入れて熟成しておいてはいかがでしょう。