ホームページの機能やデザイン傾向の移り変わりはとても早いです。
おそらく5年使ったホームページはもう古い部類に入っています。
TVの時代は、なが~い間「TVといえばこれ」というサイズが何十年も続きましたが、ここへ来てハイビジョンがようやく浸透したかと思ったら、今度は4Kだの8Kだの・・・。本当に困ってしまいますよね。
同じようにホームページのデザインもデバイス(機器)の解像度(表示する情報量)がどんどん高くなっていくことと、それら機器を縦に見たり横に見たり、どんな状況で使われるのか、その環境の変化に従って作り方も変わっています。
加えて、プログラム側の進歩にしたがい、ネット上で出来ることも増えています。そんな進歩の早いホームページですが、工務店ページを調べていると色々と、
「これは、もうやめたほうが良いのでは?」
という事がありますので、ご紹介します。
音楽がかかる
以前は、アクセスした途端に音楽がかかるホームページがとても沢山ありました。ですが、会社で仕事中だったり、音量が大きくしてあることを忘れて突然の大音量にひんしゅくを買ってしまうなどの“事故”が頻発し、
ネットでは音を出す、出さないはユーザーが決定すべきこと。
という共通認識になりました。そもそも・・・音楽をかけてもその会社の印象が良くなることはありません。
“入口ページ”がある
トップにアクセスする前に、入り口ページを設けている会社もまだあります。入り口ページとは、トップページに会社のロゴと、何らかの印象的な写真を載せ、その下に「ENTER(入る)」と書いてあるようなページです。
かなり昔は、トップページを印象的に作っておくことはデザイン時の最初に考えることでした。でも、今や
ホームページは必ずトップページからアクセスされるわけではない。
ということは誰もが知るところ。
各ページのコンテンツを「お客さまの求める答え」として準備していくことで、ユーザーの役に立つ情報を掲載することの方が大切だと理解されてきました。
2000年になったばかりの頃、ある経営者からこんな依頼を受けました。
「トップページにアクセスすると、“居酒屋”ののれんがかかってて、それをクリックすると『いらっしゃい!ゆっくりしていってね!』と階段を降りていくようなアニメーションを作ってほしい」
いやいや、インターネットにドラマチックさを求める時代もあったんですね。
で、入り口ページ、これはもう不要です。
入り口ページの次のページ(本来のトップページ)が最初に表示されるようにしてください。
フラッシュをやめる
先ほどの“居酒屋”はフラッシュが流行っていた頃の話しです。
インターアクティブという言葉も出始めた頃で、当時のインターアクティブとは
「ボタンを押すと“カチッ”と音がして、アニメが動く」
程度の話しでした。ただ、その後もフラッシュは派手な動きをホームページに加えることができるため、デザイナーたちはこぞって制作しました。
ですが、このフラッシュも既に置いてきぼりにされつつある技術です。
アクセス解析では上手く動いてくれませんし、ボタンが最終ポジションにたどり着くまでのアニメーションがあると、ページに戻ってくるとイチイチ再読込するので非常に煩わしいです。
アクセスカウンター
アクセスカウンターはもう取り外してしまってください。
昔は、カウンターを“無料レンタル”してくれる会社があって、ホームページのコードにコピーペーストするだけで何人くらいの方が見てくれたのかをカウントしてくれるサービスまでありました。
でも実は、こんなものは自分のサーバーに設置してしまえば、余計な広告が出ない!ということでこぞってカウンターを設置した時代があります。
おお!1000超えた!
と喜んだ時代、懐かしいですよね。
ですが、先ほども申し上げましたが、ホームページはトップからアクセスされることが少ない今の使われ方を考えると、カウンターがいかに無駄か分かります。
それに、マトモにカウントしていくと既に数十万なんて普通になってしまいました。そうなると、その数が多いのか少ないのかさえわからなくなります。それは訪れたお客さまも同様です。もう何をカウントして、それを見せることで何が伝わるのか?分からなくなっていますから、取り外してしまってください。
中には既にサーバーが対応しておらず、“画像が見つかりません”というマークが出ているページもあります。これはなにやら寂れた感が強くなってしまいます。
ブログの「おひさしぶりです」はやめる
ブログを更新しない期間が長くなると、こんな書き出しをされる方がいます。
「おひさしぶりです。ブログがなかなか更新できなくてこんなに間があいてしまいました」
この言葉も不要です。
集客の武器になる(かも!)と始めたはずのブログが、知り合いとの交流の場になってしまっているのかもしれません。本来は新規のお客さまが御社の“中の人”の生の声を聞くことで親近感の醸成をするための道具だったはずです。
なので、「おひさしぶりです」が重なったらもうブログはやめ時、または運営方法を見直すべき時に来ています。