今までのお客さまを大切にしてることを見込み客に簡単に伝える方法。

お客さまは何年もかけて貯金した大切なお金と、これから何年もの間ローンを返し続けます。もし家を買ったばかりで、家や工務店に不満を感じてしまったら、その先何十年も嫌な気持ちを持ち続けることになってしまいます。

大切なお金ですし、金額も大きい。だから家を建てる前に色々と取捨選択をすることになります。

「工務店の方が個性的な家が建てられる」
「だけど会社が小さいから、もし父さんしちゃったりしたら?」
「だったら大きいメーカーの方がいいかな」
「でも、やっぱり個性的な家のほうが・・・」
「小さい会社でもこれまで沢山の人が家を建ててきてるから、大丈夫だろう」
「ネットの評判はあんまりよくないな」
「でも、レビューっていつも賛否両論だから」

こうして気持ちが拮抗して、お客さまの頭の中で工務店とメーカーの綱引きが始まります。

正直なところ、かっこいい家は今やどこの工務店でもできる

お客さまはデザインのことはそこまで心配していません。
自分の家が守られるかどうか。
嫌な思いをし続けなくても良いかどうか。

それなら、「当社は大丈夫」という証拠を見ていただけば良いのです。

「お客さまの声コーナー」を用意してあるかもしれませんが、今時のお客さまはこういった手法にも警戒しはじめています。

「・・・とはいえ、こんなの提灯記事で実際に嫌な思いをしている人はインタビューに答えないはずだから」

それなら、もっと分かりやすい名称をつけてはいかがでしょうか。

例えば、「○○工務店 10年会」とか、できるだけシンプルな名前がいいです。
最近はベタな名前にもお客さまは慣れていますので、「当社で家を建てて10年以上のお客さま会」でもいい。

10年以上たったお客さまのみの会を作ってしまうのです。
とはいえ、特別な会報を作ったり、会員特典をつけたりする必要はありません。

建築時についていた10年補償が切れたところで点検に伺い、自社の存在を再認識していただくなどしてはどうでしょうか。そこで写真を撮らせていただき、HPなどにアップしていくのも手です。

「10年会」のデメリットは、これまで建ててくださった施主さま10年以上分を全て回るための時間と人手です。

ですが、メリットはそこまでしっかりとしたアフターサービスを行っている会社だということをアピールできること。

そして、リフォーム需要を他社に持っていかれるのを防ぐことです。
このリフォーム需要も非常に重要です。お客さまは10年も経ってしまうと、もはや自分が御社のお客と思われていないと考えます。なので設備が壊れたり、外壁の修理を頼みたい場合は家を建てた会社ではなく、リフォーム会社にいくのが普通だと思っている場合がとても多いのです。ここで御社が連絡を取ることで、リフォーム需要も得られる可能性がありますし、「まだ覚えててくれた」と喜んで知り合いに話してくれる可能性もあります。

また、お子様が新築当時小中学生だったとしたら、地元で就職されている可能性もあります。結婚する時期になっている方もいらっしゃるかも。

10年会発足で、既存客から新たな需要と御社への認識を掘り出すことが出来るかもしれませんよ!