当社は工務店のホームページばかりを何千件もモニターしています。モニターに使用するため非常に大きなリストを作成し、家づくりのスタイルや独自のカテゴリーに分類する作業をまず最初に行います。
信じられないかもしれませんが、その最初の時点で
「この会社は何をしている会社なのか?」
と迷ってしまうことがとても多いのです。まず、本当の最初の一歩で、
家づくりをしているのかどうか
ここが分からない。「どんな家」ではなくて、家づくりをしているかどうかが分からないのです。
- 企画住宅なのか自由設計なのか
(そもそも企画住宅とは何なのか) - 分譲住宅の販売専門なのか
- 家づくりと分譲の両方なのか
- リフォーム会社なのか
- 新築とリフォームなのか
- 木造住宅専門なのかRC専門なのか、両方なのか
- 不動産売買なのか
工務店ホームページを作る時、「キーワードは?」とうかがうと、ほぼ「工務店と地域名かなぁ」と答えが返ってきます。
たしかに「工務店・(特定地域)」と検索すると、検索結果は家づくりの会社が並びます。ところが、一般の方は 「工務店」 という言葉を知らないことも多いんです。初めて家づくりをする方は、
- 建築会社
- 建設会社
- 線合建設
- 住宅メーカー
- ハウスメーカー
- 工務店
- ハウスビルダー
これら業種の違いがわかっていないことも多いのです。だからお客さまは、「工務店・(特定地域)」で検索しないことも多いと覚えておいてください。どう検索して良い分からないから、
家づくり オシャレ
住宅 オリジナル
新築一戸建て 自由設計
など、色々な可能性を試します。でも、出てきた検索結果が十分な情報なのか、見逃してしまっている情報があるのではないか悩み、なんだかよく分からず、
「まずハウジングセンター」
「まず大手の住宅ポータルサイト」
に行ってしまいます。そこでは、比較にならないほどの宣伝広告費と、営業戦術、情報網を持つ大企業が待っています。そこで営業マンの話を聞いているうちに「こっちのほうが正解」と安心してしまいます。
「新築一戸建てを自由設計で作っている工務店」だと分からない会社が多い
私たちは「新築一戸建てを自由設計で作っている工務店」のリストを精査する時、
- まず全体の雰囲気から家づくりを感じるかどうかを見ます。
- ここで家づくりを感じても、最近はリフォーム会社のHPも洗練されているので、まだ分からないから次へ
- ページを見回して「新築一戸建てを自由設計で作っている」ことがわかるコピーを探します。
- おしゃれなインテリア写真に、抽象的なキャッチコピーが書かれていると、まだ「新築一戸建てを自由設計で作っている」のかどうか分かりません。抽象的なキャッチコピーとは次のような、リフォーム会社でも新築の家づくりの会社でもどちらでも使えてしまう、イメージコピーです。
「あなたの笑顔のために」
「セレブなひとときを」
「最高のくつろぎをあなたに・・・」
これでもわからない時は次へ。 - タイトル付近の言葉を探します。
ここに「(地名)・新築・リフォーム・完全自由設計で、自然素材の家を作ります」とあれば、ホッとします。 - それでも分からない場合は、「施工例」を見て一戸建てなのかリフォームなのかといった判断をします。
- 公共事業(土木建築・大型建築)や、総合建設と書かれた会社は、施工例の一番最後に個人住宅が入っていることが多いので、そこまで見ます。
一般の方がこの階層まで探して見てくれることは絶対にありません。最高に良くて(3)の付近で嫌になってしまいます。だからこそ、
まず最初に書くべきことは、「新築一戸建てを自由設計で作っている工務店である」という明確な言葉です。
気がきいていてオシャレで格好いい、洗練されたコピーも何も不要です。
むしろ、邪魔です。
「新築一戸建てを自由設計で作っている」ことをまず最初に書いてください。