モデルハウスで会話を弾ませたいなら、こんなのどう?

私たちの仕事のほとんどはスタジオにこもってパソコンに向かってデザインしたり、映像を編集したりすることです。基本が動画屋さんなので、現場でもカメラを持てばスチルの写真家とはちがって、自分の声が録音されないようにずっと黙っています。

だから、人と話すのは苦手だったりします。

そんな私たちでも、映像のアイデアを人に伝える時は手や体、ジェスチャーを使います。
カメラマンが顔の前で両手の人差し指と親指で四角を作ってカメラ視点をつくるポーズ、よく見ませんか?
それから、両手を使って画面上で物がどのように動くのかを相手にイメージさせる手つきとか。

人間って、言葉が使える動物ですが、言葉だけでは面白くないのです。

だから、動きで見せる。
映像制作者は、言葉に動きを足すことが得意です。
なので打ち合わせの会話も弾みます。

それぞれの業界で、得意な見せ方って色々ありますよね。

建築業界で見せるものと言ったら、やはり家しかありません。
私自身が家づくりを経験して一番楽しかったのは、間取りを好き好きに想像して落書きをすること。

それはもう、何枚も何枚も書きました。

打ち合わせでもメモ程度に描きます。下手ですが。
営業マンさんも描いてくれます。

でも何か物足りなかったのです。
想像が掻き立てられないというか。
ダイナミックさに欠けるというか・・・。

メモ用紙ではつまらないのです!間違えられないから!
iPad???ダメダメ。
そんな小さなもので『最先端』ぶっても仕方がないです。
使いにくいし、見にくいし。

だったらどうするか?こんなのはどうでしょう。

打ち合わせで使うテーブルトップをそのままホワイトボードにしてしまうのです!

ホワイトボードを加工してテーブルトップを作ってもいいし、取り外し式にして普段は普通のテーブルにしてもいい。今はロール状になっているものもありますしね。打ち合わせが始まった時、ちょっとお待ち下さいね!よっこらしょ!

「これ、使いましょう!」

ってな感じでテーブルトップがいきなり巨大なホワイトボードに。
お子さんも隅で落書きしててもらいましょう。

家の間取り、好き好きにああだこうだ言って描いてしまいましょう。
間違えたら消せばいいです。

大きさの参考になるものを用意しておくと良いのでは?

ただ、素人が描いていて困るのは、部屋の大きさなどが正確に再現できないことです。
なので、基準となるサイズを厚紙で予め作っておく。

四畳半
六畳間
八畳間
トイレ
風呂/脱衣所
自動車
ソファー
キッチン

など、必要だと思われる使用頻度の高い“定規”を作っておいて、必要があればその紙をボードに当ててペンで大きさを写し取るようにする。
すると正確な大きさやイメージがカンタンに作れますから、お客さまもワクワクするはずです。

長袖のお客さまの袖が汚れないように、昔の事務員さんが使ってたような腕カバーも用意しておいてくださいね。そんなの100円ショップに売ってますから。

あ、描いてる途中は必ず撮影の時間を入れてください。撮影するのは、

ホワイトボード(随時です。最後に一枚じゃないですよ)
お客さまが描いてる様子(ご家族での遠景と、クローズアップ)

最低でもこの2点。

ホワイトボードの写真はお客さまとの議事録として使えます。
お客さまが描いてる様子は、当社の『新築お祝い動画』の写真素材や御社のお客さまとのつながり記録として活用できます。

例えば、モデルハウスの壁に様々なお客さまとの打ち合わせの途中で撮った写真をびっしりと貼り付けるとか。
いろんなことに使えますよ!