築後10年以上のお客さまに声をかけないと大切な紹介が得られないという話。

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ある工務店経営者からこんな話を聞きました。

「ずっとまえにうちで家を建ててくれた人と久しぶりに会ったんだよ。そしたら、変な業者にリフォームで騙されたって嘆いてるの。だから、『そんなの一本電話くれればよかったのに!』って言ったんだけどね」

その次の言葉にこの経営者は驚いたそうです。

「だって、もう家建てたのかなり昔(10年以上)だから」

この施主さまがいいたかったのはこんなことのようです。

・ 10年の補償が切れたら、その工務店との関係はお終い
・ 補償後の修理はリフォーム会社がすることだと思っていた
・ 工務店のリフォームは高いと思っていた
・ 工務店はリフォームができないと思っていた
・ 自分はもう“お客”として認識されていないと思っていた(古すぎて)

工務店が聞いたら、

そんなバカな!!!

と大声で言いたくなるようなお話しですよね。

・ 補償が切れようがなんだろうが、建てた家には永年関係者だという自負はある
・ 補償後の修理はリフォーム会社の仕事だなんて思っていない
・ 工務店だってリフォーム会社だって、リフォームはリフォーム
・ 工務店がリフォームできないはずがない

でも、一番最後の一行が問題なんです。

お客さまは、家を建てた直後は強いて上下関係を言えば“上”の立場だと思っています。家を建てるのですから。しかし、どうやら時がたつに連れて『古い家のお客は工務店にとって迷惑だろう』とまで思うことがあります。

だから、飛び込みのリフォーム業者さんと契約してしまう。

工務店側も10年間密に訪問してたり、お話しをしてこなかったかもしれません。担当者が退職してしまったり、

「電話がないのは良い便り」

とばかり放置してしまったかもしれません。「何か問題があれば電話くれるだろう。家建てた時も凄く満足してくれてたから」と思っていたかもしれません。

でも、お客さまは

・ 12年経ちましたが修理やリフォームの御用はありませんか?
・ 家の住み心地はどうですか?
・ どんなに古くなっても、あなたは当社の大切なお客さまですからね!

と、そのままストレートな言葉で教えてもらわなければ、御社との関係を白紙にもどしてしまいます。

御社としても、リフォーム需要や建築当時に小さかったお子様が家を建てるような歳になっていたら、また新たな関係を作り出せたかもしれないのに。

大変もったいない話なわけです。

何年でも御社との関係を印象づけ続ける必要があります。
家を建てたばかりの頃プレゼントしたアルバムなどは、とうの昔に押入れの奥の方にしまい込まれています。そうなると、懐かしく見返すこともないでしょう。

御社の存在を身近に感じてもらうには、

ハガキを出す。
電話をする。

などの方法で先ほどのストレートな言葉をお客さまにかけつづける必要があるんです。
他社もそこまでしているところは少ないです。
だとしたら、御社のことを「ウチが建てた工務店、まだ連絡くれるよ」と言ったら「え~!ウチ、全然」と驚くことでしょう。そこから生まれる評判や口コミ、紹介など、これはまさにプライスレスです。

当社の新築お祝い動画はこんな時に役立てていただくために制作しています。ブックマークに残しておけば邪魔にならないし、しまい無くすこともない。

様々な手段を使って、お客さまに

当社はあなたの家がどんなに古くなろうとも大切に考えていますよ!

と伝えてくださいね。