ブログは集客の道具として考えられることが多いものの、実は社内の足並みをそろえるための道具としても力を持っています。
工務店ブログで、
「今日のランチはどこどこでした(^_^)」
という内容を発信するのはあまり意味がありません。もとよりネタがなくなってしまい、
とにかくネタを・・・
と、仕方なく続けているだけなのだと思いますが。
毎日欠かさずすることといえば、昼ごはんでしょうから、それをネタにしてなんとかつないでいく。担当者の心理的な負担の割に当初の意味が失われてしまっています。
その他の工務店ブログは
日々のお客さまとの打ち合わせの様子(要許可)や現場の様子を伝えている工務店もあります。
その工務店とお客さまとのかかわり方が分かるので、見込み客は安心すると思います。ただ、これも毎日のように出せるものではありませんし、施主さま側の事情を考えると、あまり踏み入った内容を発信することはできません。
残念ながら、その踏み入った部分が見込み客が本当に知りたい情報なのですが、こればかりは施主さまにお願いするのも気がひけますよね。
工務店がすべきことは
ブログでは御社の家づくりについての考え方を網羅していくことをおすすめします。主義的なことを書くと抽象的すぎて
だんだん同じことばかりになってくる
ので、出来る限り具体的・技術的なことを書くと良いです。
もちろん、主義的なことも大切なので同じ内容の繰り返しに気をつけて書く。根本的なところで同じ内容でも、切り口が違えば別の情報になりますから、その点もよく検討しながら書いてください。
さて、技術的なことといえば、例えば、
- 地盤調査についての考え方
- 打ち合わせについて
- 地鎮祭について
- 地面の湿気について
- 基礎づくりについて
という具合に、家づくりの順を追って1つずつ書いていく。
一つ素材があれば、一つネタができます。
- ドア
- 床
- 階段
- キッチン(部分的にも書くといくらでもネタができる)
などなど、いくらでも出てきますよね。
年月が経つと威力を発揮し始める
こうして、会社の主義、工程ごと、素材ごと、部材ごとの情報発信をしていくと、そのブログは御社についての百科事典のような存在になってきます。
新入社員が入ってきた時、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング:仕事しながら教える)方式で教育すると、研修中に出会えなかった問題や課題については知らないまま過ごすことになってしまいます。
そしてある時その問題が噴出し、取り返しのつかないことになってしまう。
でも、このブログがあれば、新入社員にOJTしながら、
「ブログの新旧すべての記事に目を通しておくようにしてください」
と声をかけておく。
OJTで教えきれない内容もブログの中では触れていることがありますし、担当者の経験と記憶だけにたよることなく教育できます。
問題対応への柔軟性は各個人の資質にもよりますが、沢山の情報に触れることで柔軟性も鍛えられるはずです。
本当にブログには書けないことも、機会があれば明文化して社内だけで共有できるサーバーなどに蓄積しておくと役立ちます。
ブログを続けられる会社はとても少ないです。
他社がやらないからこそ集客にもなるので、是非先行して行ってくださいね!