誰が電話にでるのかがわかっていると、とっても安心できると思いませんか?

最近ではよく見るようになりましたが、工務店ホームページ上で

「私たちが電話に出ます」

とスタッフ紹介を始めたのは2003年頃でした。当時はまだ誰もホームページでスタッフ紹介をする重要性を感じておらず、なんとなくHPを設置していました会社ばかりだったので、とても新鮮に見られたようです。

私がこの方法を初めて見たのは、1997年頃、ハリウッドヒルズで暮らしていたころです。当時、アメリカではすでにネットショッピングが盛んでした。小さな会社も参入し始めますが、実店舗があってもなかなか信用されず、ショップを軌道に載せる苦労は現在よりも大きかったのではないでしょうか。

その中で、なぜか私が惹きつけられた会社がありました。今も元気に営業中の、

smalldog.com  (スモールドッグエレクトロニクス)

Apple製品を中心に扱うコンピューター関連商品販売店です。当時、PowerBookと呼ばれるApple製のノートパソコンが大人気で、私も欲しかったけどなかなか高価で買えませんでした。

すると、リファービッシュ(再調整もの)のPowerBookを取り扱っている会社があり、新品と同じ保証がAppleから受けられるのに価格が格段に安い!

でも、見たことのない会社です。
リファービッシュも初めて買う。
詐欺じゃないのか?

なんて、色々悩んでいたところ、ホームページにスタッフの写真・内線番号、さらに飼っている犬の写真まで掲載されているのを発見しました。スタッフ全員の担当部署が、

カスタマーサービス

と書かれていました。今も犬の写真以外はそうなっています。残念ですが、犬はもう載せないみたいですね。そこで、社長の内線番号に電話をして色々と聞きたかったことを質問しました。

帰国後、工務店のホームページ制作を行うようになり、そこで「お問合わせ」がとても重要であることがわかり、

「それなら、誰が電話に出るのかわかるようにしましょう」

と、『私たちが電話に出ます』ページをはじめました。

親しみやすい相手が電話に出ることが分かっていたら、気が楽になります。

私自身がスモールドッグ社に抵抗なく電話をかけることが出来た理由は、

まず、飼っている犬の写真にヤラレタ。
どんな人が電話に出るのか、顔が見られる。
誰に話せるのかを客(私)が内線番号で選べる。

です。写真をあまり

「頭のキレる感じ」
「完全無欠な感じ」
「オシャレすぎる」
「(ナルシストっぽい感じ)」

にしないよう、親しみを持てるように撮影してください。今はスマホでもかなり画質がいいですから、スタッフ同士で冷やかしあいながら撮影すると、親しみ深い雰囲気に撮れるはずです。

ただし、スタッフの顔をHPに掲載する際には

退職者の写真は速やかに削除する

ということです。建築業界は転職・退職者が比較的多いので、その点、素早く対応してください。

頻繁に人が入れ替わったら不信がられるのでは?と掲載に及び腰になる会社もありますが、人が入れ替わっていることに気づくほど、何度もしかも長期にわたり見ている方は、見込み客とはやや性質が異なります。

スタッフの顔写真、是非出していってください。