「おしゃれすぎてちゃんと住めるのかな?」という心配を解決して客層を拡大する方法。

あぁ~、なるほど。
やっぱり、こんな心配もあったか。

と思ったのが表題。
ある工務店でお客さまに対しての敷居が高くなりすぎているのではないかと。

「オシャレな家が主張しすぎていて、オシャレすぎて住みにくいと思われてるのではないか?」

そこで、「ちゃんと住めている、それどころかそんなに肩肘張って生活しているわけじゃないですよという証拠」を見てもらうために、お客さまの声を取材して充実させました。写真を撮る時も許可をいただいて、

生活感むき出し!

で撮影しました。
使われた写真は、家の中でお子様がおもちゃを盛大に散らかしたり、床には傷がついたり大変な状態です。外観写真は布団を干したまま撮影したりしました。取材したものは、リスト顧客に毎月お送りするニュースレターに雑誌風にデザインして活用。もちろんカラープリンターより安い格安印刷も活用しましたから、見た目もおしゃれです。

そこでアピールしたのは、住みやすさだけではありません。例えば、子育て世代によくある心配は『子供が家を傷つけてしまう』ことです。でも、お客さまの言葉を使い、

「無垢の床は傷がついても笑ってみていられます。プリントのフローリングとは違って表面のコーティングがはげてしまってバサバサになることがないって聞いたから。以前は、無垢材なら水を含ませてアイロンで温めると傷が取れる!と教えてもらったことを実践していましたが、『まあ傷なんてすぐつくから、そのままでいっか』と傷取りもやめてしまいました(笑)。」

無垢の床は見た目以上にメリットがある。少々お金がかかっても、無垢を使う正当性をとても説得力がある言葉で伝えることもできました。

おしゃれだけど健全な“庶民感覚”で家を作っていることをアピール

同じくオシャレな家が特徴の別の工務店の施主さまにインタビューしたときのこと。
最初にこの工務店の家を見た時には、

「敷居が高そう・・・」
「値段も高そうだし・・・」
「おしゃれすぎてちゃんと住めるかな?」

と、一度も話すことなく、資料請求もせず諦めてしまったそうです。
でもどうしても諦めきれず、最初にチラシを見たときから8ヶ月後、家づくりが具体化してきた頃奥さまが勇気を出して問い合わせをします。当時を思い出して「今でも恥ずかしくなるほど卑屈な感じ(^_^;)」だったそうです。

当の工務店側は、奥さまのその心配を聞いて物凄く恐縮。

「いえいえいえいえいえ!滅相もないです。実は当社も安いインテリア雑貨や家具を一生懸命探してきて少しでもオシャレに出来ないかなって考えて作ってるんですよ」

そこでようやく安心していただきました。

その後は、100円ショップ商品をどう活用したらグレードアップできるのか。
2000円のカラーボックスを漆喰の家に合わせるにはどうすれば良いのか。
今ある家具を表に出さずクローゼット整頓用に使う方法など、少しでもお金をかけないで新しい暮らしに入れるように、しかもオシャレに!というアドバイスを沢山したそうです。

それが思いのほか喜ばれたので早速イベント化して、その様子をホームページでも公開しました。
すると、その工務店のオシャレなイメージと、親しみやすさ“庶民感覚(言葉は悪いですが)がちゃんとしてる”というイメージも伝わり、客層が広がりました。

客層が広がったというよりは、意図せず門前払いをしてしまっていたお客さまが相当数いたということなので、恐ろしい話です。

もし、不本意にも敷居の高そうなイメージを持たれてしまっていると感じたら、良いイメージを残したままお客さまの心配を払拭できるイベントを実施してみてはどうでしょう。百人百様、御社の状況に合ったイベントがかならず見つかるはずです!