広告を作っている会社として、もちろん自社でも広告を打っています。
新しいお客様には、こちらから出会いにいかなければなりません。
また、やはり自分のお金を使って実践してみること以上の勉強はありません。人の広告を作っていて、
「お、今回良かった」
「あちゃー、ダメだったか」
程度の意識で、一喜一憂するだけに収まってしまうのが怖いのです。
とてもありがたいことに、当社のDMへの反応率は3%です。
宣伝広告の反応率が小数点第2位まで落ちることがある現在、反応率が自然数になるのはかなり良い成績だといえます。ただ、
これを一発で出せ!
と言われると無理があります。
当社でも、少しずつ変更して一つの広告でバージョンが17版を超えているものもあります。
もちろん、今もバージョンアップしています。
バージョンアップでは勇気を持って大幅変更をかけたり、微妙な付け足し引き算をしたり、文字の大きさを変えたり、文言を、言い回しを変えてみたりなどなど、本当に沢山の実験をしています。
「3%だからいいか!」
と歩みを止めないで、
- 良かった時
- 悪かった時
- 反応ゼロだった時
とデータを集めています。
反応の地域差も集計しています。
ただし、何十版になろうとも、基本のメッセージは可能な限り同じです。
ある時、良いアイデアがひらめきました(すくなくともそう思っていた)!
そこで、すぐに広告を作り変えて試してみたところ、
反応ゼロの毎日でした。
反応を見るたび、胃がせり上がってくるようなストレスを感じ、
「なんでだろう、なんでだろう???」
と寝ていても夢に見るほど悩みました。
そこで、ふと気づいたのが、
伝わりそうな言葉を選ぶがあまり、肝心の言葉を削除していた!
こんな基本的な間違いでした。
中小零細企業の広告は、基本的には全て
レスポンス広告
であるべきだと当社は考えています。
イメージ広告は、効果が出るまでに何度も同じイメージの広告を打たなければなりませんし、なによりお客様は
「へ~、いい感じ(はい、次)」
となります。どんなに広告が洒落ていても関係ありません。何をすべきか、お客様に分かりやすく表示しないと意味がないのです。
イメージ広告は大企業だけにまかせておけば良いんです。
当社の失敗は、まさに、何をすべきか書き忘れた(-_-;)こと!
お客様に何をしてもらいたいのか、
具体的なアクションへの誘導部分を知らぬ間に削除していた!!
本当にバカです。
何をしていたかというと、
メッセージが伝わりやすい言葉を入れるために、
アクション部分を削除して余白を作った
のです。
広告の版を重ねると、メッセージそのものへの意識が希薄になりがちです。いつも見ているうちに、大切なことを削除してしまっていても、そこにちゃんとメッセージが入っているという意識になってしまうのです。
これは、慣れの弊害です。
以後、版を重ねると同時に、チェックリストのブラッシュアップ(磨き上げ)をする習慣をつけました。
行った実験広告はしっかりと記録をつける。
変更を入れたらチェックリストを確認して、反応が良かった版は客観的に
- 前回と違う部分はどこか?
- どの部分に反応があったのか?
- これまでの地域差と比較してどうか?
- 前回の広告の残り反応(「週末に見よう」など)は混じっていないか?
などを分析して、良かった版の要素をマッシュアップ(混ぜ合わせ)することで、更に良い広告を作るデータにしています。
それにしても、反応率がぐぐんと15%になったりせず、統計どおりに数%っていうのは面白い(はがゆい)ところです。