HPのデザインが古いことは、必ずしも悪いことばかりではないようです。

当社は全国の工務店ホームページを研究しています。
驚くべきことに、その中の(印象に基づく概算ではありますが)4割以上が“古い”デザインのホームページなのです。

画面幅がそれほど広くなかった時代のまま。
右側にメニューがあり、左側がコンテンツ。
携帯には対応しておらず、ホームへ戻るのもなぜかメニュー最下部に「ホームへ」というボタンが付いていたりします。今はロゴがホームボタンになっているのが普通ですが。

この4割の古いデザインのホームページから、当社では更に更新履歴の最終日を調べます。古いタイプのホームページの工務店は、単純に放置されていて2007年で更新が止まっているものや(酷いものは2003年)、更新された月日だけの表示でそれが何年なのか分からないものもあります。

でも、かなり低い確率で今年の正月の挨拶がしっかり書き込まれ、2月のイベントの案内とその報告が入っていたりするホームページがあります。

イベントの写真を見ると思いの外大盛況。

今やホームページはデザインの良さだけでは差別化ができなくなっています。デザインを良くするだけなら普通のホームページ制作会社にとってはお手の物ですから。

たとえホームページが古くてもしっかりと更新されて、その内容、イベント報告が公表されている、しかも集客が出来ているところを見ればお客さまは安心するんですね。

むしろ、「オシャレすぎるホームページの工務店は敷居が高くて、ウチみたいな素朴な家が欲しい夫婦は問い合わせしにくい」など、古いページを大切に使っている姿勢の方を評価するお客さまがいるということでもあります。

「ホームページが古いから新しくしないとダメだな」と思っている会社があるとしたら、一つ考えてみてください。

新しくなったら本当にちゃんと更新できますか?

今出来ない理由は何ですか?
HTMLがわからないからブログの仕組みを利用したページにするというのであれば、リメイクの価値があるかもしれません。忙しくて更新できなかったという理由であれば、ホームページをリメイクする前にすべきことがありそうです。